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◆私が化粧品を作った理由
「どうすれば赤ちゃんのようなきれいな肌になれるの?」
「真っ黒なしみ、老けて見えるしわはどうしたら無くなるの?」
「敏感肌なんだけど、安心して使える化粧品を教えて!」
など、化粧品業界にいるせいか、周りの人や友人によく質問されます。
以前の私は、この質問に自信をもって答えることは出来ませんでした。
と言うより、あまり関心がありませんでした。
なぜかと言うと、当時の私はサラリーマンであり、関心事と言えば売り上げをあげることだけだったからです。
ところがある時期を境に、仕事がおもしろくなくなったのです。
日増しにその思いは強くなってきました。
それは、なぜか?
答えは、簡単に見つかりました。
化粧品の知識が増えるにしたがって、「お客様からの質問に自信を持って答えたい」「自分の理想とするものを作りたい」と思ったからです。
ですが、サラリーマンである限り、それを実行するのは不可能です。
でも、私は一度思い込んでしまうとダメなんです。
必ず、実行しないと気がすまないのです。
そこで、7年前に独立しました。
多くの人からは、反対されました。
「安定した生活を捨てて、なぜまた1からスタートするのか?」
しかも、当時の私は結婚してまだ半年もたっていなかったのです。
しかも、当時26歳。「独立するのは早すぎる」と言われました。
常識的に考えれば、独立の時期として、いいタイミングとは言えません。
それでも、どうしても自分の納得できる、自信の持てる仕事をしたかったのです。
つまり、私に質問してくる私の周りや友人達の本当に役立つ化粧品を作りたかったのです。
また、小さいながらも企業のトップという肩書きは、多くの人脈と知識を得るには大変有効なものだと感じたからです。(特に日本はこの傾向が強いと感じました)
そこで、いざ独立したわけですが苦労の連続でした。
とにかくお金をかけたくなかったので、会社の設立も法務局に何度も通い、自分で登記しました。
イスや机などは知り合いの会社からもらいました。
銀行に行って口座を開くことすら大変でした。
融資を受けるなんて夢のまた夢。
それでも何とか、やっとの思いで会社を設立しました。
ここで一息ついている場合じゃありません。
これからが本番です。
まず、パートナーを結ぶ製造工場・研究所探しからはじめました。
門前払いなんて序の口で、約束をしたのにもかかわらず会ってもらえないこともありました。
名刺を目の前で破られたこともありました。
片道何時間もかけて、無駄足に終わったことも一度や二度ではありません。
それでも、「どこかに自分の探しているパートナーがいるはず」と思い全国を渡り歩きました。
気がつくと、1年があっという間に過ぎていました。
そのおかげで、化粧品業界を超えた多くの人脈と知識を得ることができました。
また、工場によっても規模に関係なく、技術力が様々で、得意不得意がハッキリとしている事が分かりました。
また、私はOEMという仕事をメインでしています。OEMとは、オリジナルブランドをつくりたい企業や個人に、その要望にこたえた化粧品を企画・開発・製造することです。例えば、ある会社が「自社のブランド化粧品をつくりたい。」と来られます。そこで、私は「どんな商品がいいのですか?」と聞き、その要望に合った化粧品を作るのです。
こうした信頼できるお客さんと多くのブランドの立ち上げにかかわり、身になる経験もしました。 結果的に、このときの経験が後の化粧品作りに大きく役立ちました。
つまり、化粧品業界の既成概念に縛られない発想を生み出す原動力になったのです。(もちろん、このときはこれっぽっちも気づきませんでしたが・・・)
中には、悪戦苦闘している私をかわいそうと思ってか、お客様を紹介してくれる方までおられました。
苦しい時期でしたが、このように嬉しいこともたくさんありました。
こうして私は、それまでに得た人脈、知識、経験を生かした基礎化粧品づくり始めようと思いました。
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